喪主は故人の配偶者・子供・兄弟姉妹が務めるのが一般的です。喪主の仕事はとても大変ですので、周りの方のサポートが重要です。ここでは、家族葬で喪主がするべきことを葬儀の準備から順を追って説明します。

これらを知っておきますと、喪主になった時に慌てずに済みます。

故人が亡くなったら、ご遺体の搬送先を決めます。次に菩提寺に連絡し、お坊さんと打ち合わせを行います。

打ち合わせが終わりますと、お葬式では故人の遺影が必要になるため、遺影に使える写真を探しておきます。遺影の写真が決まるとお葬式の予算を立て、葬儀社に連絡という流れとなります。

火葬と埋葬をするには死亡届を提出する必要があるため、医師に死亡診断書を発行してもらい、死亡届に添えて役場に提出します。故人のご遺体を自宅に運んだ場合は、お坊さんに自宅に来てもらい枕経を行います。

次に、葬儀社の担当者と相談してお通夜と葬儀の日取りを決め、参列者に葬儀日程を連絡します。参列者への連絡が終わりますと、精進料理のコースと予算を決めて注文を行います。

お通夜では挨拶をして、参列者と精進料理を食べながら故人との別れを惜しみます。お通夜が終わると喪主は心身ともにクタクタになっていることが多いですので、明日の葬儀に備えてしっかり眠るようにします。葬儀では、必要な指示は葬儀社の担当者が行います。

初めての経験の場合、順番などを間違えてしまうこともあるかもしれません。しかし、しっかりと担当者がサポートしますので、安心してご対応ください。葬儀と告別式が終わりますと、葬儀社が用意したマイクロバスに乗って火葬場に移動します。

火葬場では火葬が終わるまで控え室で待機して、火葬が終わると骨あげを行い、葬儀場に戻って還骨法要を行います。初七日の法要を行う場合はそのまま法要を行い、精進おとしをして会食が終わると葬儀は閉式になります。

一連の葬儀の儀式が終わると自宅に戻り、手伝ってくれた方などにお礼の挨拶をして、四十九日までに香典返しを行います。